人がいる、人がつながる、長屋のような経堂の街がある

2018.9.10

静かな酒場・太田尻家さんの古本コーナー〈パン文庫〉 by 編集長のゆるり経堂日記

編集長のゆるり経堂日記

書店の危機、本離れが語られて久しい。
経堂でも、この20年、いい書店が幾つも消えていった。
が、いつの世にも本を読みたい人はいるもので、
ビジネスとしての書店が成立しなくなる流れの一方で、
街には、じわりじわりと良書に親しむ場所が生まれてもいる。

経堂すずらん通りの静かに飲み食い語る人の店
太田尻家さんには、ユニークな古本コーナー〈パン文庫〉がある。


行政やソーシャルの看板を掲げる企業や団体と関係なく、
ささやかな個人の思いと力で咲かせる文化の自生スポット。

経堂には、こういうのが多い。

と、書いてて思ったのだが、
〈文化の自生〉って案外、大切なのかもしれない。

太田尻家さん、雰囲気がよく、おいしいので、オススメ。

本当に静かに飲む人しか来ない店です。

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須田泰成

コメディライター/プロデューサー/著述家/クリエーティブディレクター。2000年、伝説の地域寄席・経堂落語会の代表世話人を勤めた故・栃木要三氏のラーメンからから亭の経営不振を立て直すため、個人飲食店を応援する経堂系ドットコムをスタート。2009年さばのゆオープン、落語、トーク、全国の地域イベント等で知られるように。東日本大震災の津波で流された石巻の缶詰工場・木の屋石巻水産の泥まみれの缶詰を洗って売るプロジェクトは、さばのゆから全国に広まり、約27万個を販売。工場再建のきっかけとなるなど、ソーシャルな活動も多い。本業は、著述、映像・WEB制作、各種プロデュース。著書に『モンティパイソン大全』(洋泉社)、脚本・シリーズ構成に『ベイビー・フィリックス』(NHK),
『スーパー人形劇ドラムカンナの冒険』(NHK)など。
最新刊は、木の屋石巻水産の復興ノンフィクション本『蘇るサバ缶〜震災と希望と人情商店街〜』(廣済堂出版)
Twitter:@yasunarisuda
facebook:https://www.facebook.com/yasunarisuda

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