2018.9.10
静かな酒場・太田尻家さんの古本コーナー〈パン文庫〉 by 編集長のゆるり経堂日記
書店の危機、本離れが語られて久しい。
経堂でも、この20年、いい書店が幾つも消えていった。
が、いつの世にも本を読みたい人はいるもので、
ビジネスとしての書店が成立しなくなる流れの一方で、
街には、じわりじわりと良書に親しむ場所が生まれてもいる。
経堂すずらん通りの静かに飲み食い語る人の店
太田尻家さんには、ユニークな古本コーナー〈パン文庫〉がある。
行政やソーシャルの看板を掲げる企業や団体と関係なく、
ささやかな個人の思いと力で咲かせる文化の自生スポット。
経堂には、こういうのが多い。
と、書いてて思ったのだが、
〈文化の自生〉って案外、大切なのかもしれない。
太田尻家さん、雰囲気がよく、おいしいので、オススメ。
本当に静かに飲む人しか来ない店です。