人がいる、人がつながる、長屋のような経堂の街がある

2019.11.14

【小さなコミュニティの確かなプラスの循環】

経堂系シェアリング経堂こども文化食堂

一昨日さばのゆで、北海道出身のお客さばから
「たくさんあるので」と立派なカボチャとジャガイモのおすそ分けをいただいたので



「経堂こども文化食堂」に寸胴鍋いっぱいの野菜たっぷりチキンカレーを
いつも寄付してくださるガラムマサラさんへ。

これからこのカボチャとジャガイモはどうなるか?

このカボチャとジャガイモは
ガラムマサラの人気の野菜カレーとなってお店の利益を生む。

その積み重ねから生まれた余裕に
オーナーのハサンさんの気持ちがプラスされて
寸胴鍋いっぱいの野菜たっぷりチキンカレーとなります。

そして「経堂こども文化食堂」に届くんです。

経済と気持ちが良い感じに循環しているというわけです。

が、実はガラムマサラさんの立場になると、
いただいたカボチャとジャガイモを仕入れ値に換算すると、
寸胴いっぱいの野菜たっぷりチキンカレーは割に合わず、
しかも人件費や家賃光熱費を考えると客観的には損益が発生することになります。

しかし、自分が損をしても寸胴いっぱいのカレーを気持ちよく作る
ガラムマサラさんの姿は男前で、
経堂界隈では「いい店!あの店にいかねば!」
「ガラムマサラで野菜たっぷりカレーを食べたい」という気持ちになる人が増え、
中には忘年会や記念日、または単なるグループ飲みの会場に選ぶ人がじわじわ増えたりします。

私自身も事あるごとにガラムマサラを紹介するようにしています。
そし舞台は再びさばのゆに戻り、
カボチャと野菜をくれたお客サバが今度さばのゆに来てホッピーを頼んだら、
マスターである私は、さばのゆではナカをワンプッシュ多く濃いめにしてしまう(笑)
経堂は信用がプラスになり循環するコミュニティだったりもします。

①お客サバの北海道のカボチャとジャガイモ

② ガラムマサラの野菜カレー
(おいしくて人気。利益を生む)

③経堂こども文化食堂の寸胴いっぱいの野菜カレー(寄付)

④上がるガラムマサラの信用。みんなで宴会やパーティーをする。

⑤カボチャとジャガイモをくれたお客サバが
ホッピーを頼んだら、
さばのゆではナカ濃いめに(笑)
ふと経堂の日常をガラムマサラのチャイを飲みながらメモ的に。

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須田泰成

コメディライター/プロデューサー/著述家/クリエーティブディレクター。2000年、伝説の地域寄席・経堂落語会の代表世話人を勤めた故・栃木要三氏のラーメンからから亭の経営不振を立て直すため、個人飲食店を応援する経堂系ドットコムをスタート。2009年さばのゆオープン、落語、トーク、全国の地域イベント等で知られるように。東日本大震災の津波で流された石巻の缶詰工場・木の屋石巻水産の泥まみれの缶詰を洗って売るプロジェクトは、さばのゆから全国に広まり、約27万個を販売。工場再建のきっかけとなるなど、ソーシャルな活動も多い。本業は、著述、映像・WEB制作、各種プロデュース。著書に『モンティパイソン大全』(洋泉社)、脚本・シリーズ構成に『ベイビー・フィリックス』(NHK),
『スーパー人形劇ドラムカンナの冒険』(NHK)など。
最新刊は、木の屋石巻水産の復興ノンフィクション本『蘇るサバ缶〜震災と希望と人情商店街〜』(廣済堂出版)
Twitter:@yasunarisuda
facebook:https://www.facebook.com/yasunarisuda

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