2019.9.9
塩田千春 展 「魂がふるえる」 @森美術館を観て、経堂の街を思う
麻布十番から六本木へ打合せの旅。
途中、
塩田千春 展 「魂がふるえる」 @森美術館
入ってすぐの巨大なインスタレーションを前に設置されたプレートの
「糸はもつれ、絡まり、切れ、解ける。
それは、まるで人間関係を表すように、私の心をいつも映し出す。」
という言葉が印象的だった。
そのインスタレーションを見ていると、
この20数年の経堂の街のように感じてきた。
もつれる人間関係、絡まり、切れ、解ける。
或いは、家族同然の人が亡くなり、消え、
または新しく生まれる生命や関係性も。
次世代に繋がる文化や学問、味もある。
日々、人が集い酔い、
カウンターから生まれる「これから」も無数に思える経堂の街
岸和田生まれ、ご両親は高知出身という
キャプションの文字を見逃さなかったのも、何かの縁かもと。
実は高所恐怖症なので、ビルの30階を超えると足がすくみ、
生きてる心地がしないのに、
一連の作品を見たあと現れた地上52階の大きな窓を前にした時、
微塵の恐怖も感じなかった。
本物のアートは何かを超えさせるものかのかもしれない。