経堂系マガジン特別篇 その1
遠藤書店の100円均一コーナーで見つけた本

経堂は、多様なコミュニティに恵まれた街です。
コミュニティとは、「ある特定の有形・無形の価値」が流通するエリアのこと。そして、そのエリア内の人たちは、その価値が共通のものとして流通するネットワークの中で日々の暮らしを送っています。
たとえば、経堂エリアに点在する飲み屋の常連さんたちのコミュは、「その店の居心地や店主のキャラ、味、サービス」などの価値に賛同し、思わず通ってしまう人々のネットワークです。ハスキーレコードのような音楽CD/レコード屋さんのコミュは、「いつ行っても面白いCDやレコードがあり、ハスキーさんと大門さんが楽しい情報を盛り込んだ話をしてくれる」などの価値に賛同し、思わず通ってしまう人々のネットワークです。
少し堅い話になりますが、日本という国は、円という通貨の価値を信じて、この国土に暮らす人々のネットワークだったりします。
さて、経堂系ドットコムをある種のコミュだと仮定すると、どうでしょうか?コミュに流通するのは、どんな「有形・無形の価値」だと面白いでしょうか。
縁あって遠藤書店さんとお話させていただく機会に恵まれた編集部は、遠藤書店・本店の山田さんと深夜の太田尻家でまったり話していた時、こんなようなことを思いつきました。
たとえば、
「経堂系ドットコムのコミュとは、遠藤書店の古本が流通するエリアのこと」
だと仮定してみると面白いのではないか、と。
いま住んでいる経堂という街が、これから長く付き合う街だとしたら、そのコミュニティが野暮だとつまらない。TVばかり見ていて、受身の情報しか持たない人の割合が多いと、街から意外性や創造性に富んだ出来事が起こらないような気がする。
そんなわけで、経堂系ドットコム編集部は、山田さんに相談をして、遠藤書店さんと組んで、実験的に「経堂系ドットコムのコミュとは、遠藤書店の古本が流通するエリアのこと」を実践してみることにしたのです。
そしてブックカフェを始めてみました。
こんな告知をmixiの「経堂・遠藤書店」コミュにしました。
[告知]
遠藤書店ファンの管理人 ys です。
いま、実は、私が管理運営している地域密着サイト
経堂系ドットコム http://www.kyodo-kei.com
と 遠藤書店さんとのコラボ企画で、
ブックカフェをしようと考えています。
定期的に地元の飲食店の2階座敷やアトリエなどを借りて、
お茶などを飲みながら、
参加者がそれぞれお気に入りの本を持ち寄って、
決められた持ち時間(基本・5分とか10分くらい)内で
本の一部を読んでみたり解説したりして、
一冊の本を紹介するというものです。
自分の知らない本と出会えるイベントです。
また自分の知っている本の新たな面と出会えるかも知れません。
とりあえず、第一回は、11月21日(月)の夜。
時間は、夜21時から2時間ほど。
会費は、500円。
場所は、いまのところ、経堂西通り・鳥へいの二階を予定
しております。
持ち寄る本は、
「遠藤書店の100円均一コーナーで見つけた本に限る」
というルールを設定するとオモシロクなるのではと、
遠藤書店の方と話しています。
本と出会い、本の好きな遠藤書店コミュの人たちと出会う、
そんなブックカフェ。
回を重ねるごとに良いものにしていこうと考えております。
とまあ、こんな具合です。
そして当日、予定通りの鳥へいの二階座敷で、予定より少し遅れて、ほぼ予定通りの5名が集まり、しかし、予定よりも遥かに面白い本がたくさん集まり、予想もしなかったような興味深い話がいい感じで盛り上がりました。
集まった本は、次の通りでした。
(ほとんどが、100円均一コーナーで入手されたものでしたが、それ以外のものもありました)
『コリアン世界の旅』 野村進(著) 講談社
『記号の生成論』 クリスティヴァ(著) せりか書房
『金のジョッキに、銀の泡』 原田恒雄(著)たる出版
『バトルゲーム大全』 太田出版
『フリークス』 レスリー・フィードラー 青土社
『クロスオーバー音楽塾』 平岡正明(著)講談社
『宮廷風恋愛の技術』 アンドレアス カペルラヌス 著)法政大学出版局
『裏切られた遺言』 ミラン クンデラ(著) 集英社
『シネマの記憶装置』 蓮實 重彦 (著) フィルムアート社
『さようなら、ギャングたち』高橋源一郎(著)講談社
『ケーベル博士随筆集』 ケーベル(著) 岩波文庫
『女教師』 綺羅光(著) フランス書院文庫
『トンデモ一行知識の世界』 唐沢俊一(著) ちくま書房
『ロボット』 チャペック(著)岩波文庫
『スーパーラヴ!』 伏見憲明 祥伝社
『異端教祖株式会社』 ギョーム・アポリネール(著) 晶文社
『発明』 ノーバート ウィーナー (著) みすず書房
『美術館の誕生』岩渕 潤子 (著) 新書 (1995/09) 中央公論社
『奔放な読書』 ダニエル ペナック (著) 藤原書店
『針(しんみょう)女』 有吉佐和子(著)新潮社
『広島快食案内』 シャオヘイ(著) 南々社
『21世紀のお墓はこう変わる』長江曜子(著) 朝日ソノラマ
『世にも不思議なお墓の物語』 久保田茂多呂(著)
『CDエキスプレス』 ラテン語 白水社
ちなみに、100円の本に★印を付けてみると、こうなりました。
★『コリアン世界の旅』 野村進(著) 講談社
★『記号の生成論』 クリスティヴァ(著) せりか書房
★『金のジョッキに、銀の泡』 原田恒雄(著)たる出版
★『バトルゲーム大全』 太田出版
『フリークス』 レスリー・フィードラー 青土社
★『クロスオーバー音楽塾』 平岡正明(著)講談社
『宮廷風恋愛の技術』
アンドレアス カペルラヌス 著)法政大学出版局
★『裏切られた遺言』 ミラン クンデラ(著) 集英社
★『シネマの記憶装置』 蓮實 重彦 (著) フィルムアート社
『さようなら、ギャングたち』高橋源一郎(著)講談社
★『ケーベル博士随筆集』 ケーベル(著) 岩波文庫
『女教師』 綺羅光(著) フランス書院文庫
★『トンデモ一行知識の世界』 唐沢俊一(著) ちくま書房
『ロボット』 チャペック(著)岩波文庫
『スーパーラヴ!』 伏見憲明 祥伝社
『異端教祖株式会社』 ギョーム・アポリネール(著) 晶文社
『発明』 ノーバート ウィーナー (著) みすず書房
『美術館の誕生』岩渕 潤子 (著) 新書 (1995/09) 中央公論社
『奔放な読書』 ダニエル ペナック (著) 藤原書店
★『針(しんみょう)女』 有吉佐和子(著)新潮社
★『広島快食案内』 シャオヘイ(著) 南々社
★『21世紀のお墓はこう変わる』長江曜子(著) 朝日ソノラマ
『世にも不思議なお墓の物語』 久保田茂多呂(著)
『CDエキスプレス』 ラテン語 白水社
これらの本の話から、いろんな本談義が、深夜までじわっと盛り上がりました。
興味深かったのは、書き込みが面白い本。
欄外に感想を赤ペンなどで書き込んだ本は、古書としての価値は二束三文なのですが、よく見てみると、どうってことがないと言えばないのですが、なんともいえないドラマが想像されてくるのです。
『裏切られた遺言』 ミラン クンデラ(著) 集英社 には、挟まれた別紙に熱い書き込みが残されていました。
『ケーベル博士随筆集』 ケーベル(著) 岩波文庫には、なぜか「教養のない自惚れた人」というコトバに筆圧の強い赤線が ぐぐっと引かれていたのでした。 そして、「なんでだろう?これは?」と、皆で推理をして楽しみました。
本当にいろいろな話題が盛り上がったのに書き尽くせないのが残念ですが、また近日中に第2回を行おうと考えています。


