経堂系マガジン特別篇
経堂あたりのラーメン屋さんじゃないお店のラーメン

経堂は、ラーメンが有名な街です。
行列が絶えないトンコツ「ラーメン英」(すずらん通り)。
テイクアウトできるトリとブタのチャーシューが、経堂の一部で、持ち寄りパーティーの定番となっている「はるばる亭」(経堂西通り)は、香麺、ネギワンタン、裏メニューの豚耳の醤油漬け、日本酒カクテル“ピカソ”など、いろんな味わいに富んだ人気店。80年代から90年代にかけて日本の笑いに革命を起こしたあの劇作家さんも通っていたそうです。
1969年から経堂で営業する「からから亭」(経堂西通り)は、40種類のラーメンのどれもがウマい店。全国から注文の来る名物餃子だけでなく、ツマミの種類も居酒屋さん並み。お酒も、厳選された銘柄が揃っています。「稲荷」も「まことや」も経堂西通りの名店。
ずずらん通りを突き抜けて少し東に戻った赤堤通りにある「勝太」は、夜9時から。歌舞伎と古典落語ファンのマスターが作るトンコツ・ラーメンの店。その他、チェーン店のラーメン屋さんを合わせると、まさにラーメン激戦区といえる経堂のラーメンなら、かなり食べ歩いてきた編集部ですが、よく考えてみると、ラーメン屋さんについてのTVや雑誌記事は出尽くした感があります。
そこで、今回のラーメン特集は、
ラーメン屋さんじゃないお店の“ラーメン”!
ラーメンの街・経堂の本当の奥深さは、ラーメン屋さんじゃない店にまでラーメンがあり、その店独自の進化を遂げている点にあります。
たとえば、経堂発祥の焼肉チェーン店「牛鉄」のメニューにも、チゲ鍋やクッパなどのスープ系に並んで、ラーメンの四文字が立派に輝いています。居酒屋さんのラーメンは、飲んだ後の締めのラーメン。
その代表格は、赤提灯・太郎のラーメン。縮れた固めの細めんとシャキシャキ感が残った野菜のシンプルなラーメン。夜10時を過ぎると注文する人が増える、ファンの多い一杯です。
経堂西通りの居酒屋「万さん」は、駅前のタコ焼き屋台から一軒を構えた立志伝の人。万さんのラーメンは、若い人にも人気の具沢山ラーメン。
他に居酒屋のラーメンといえば、豪徳寺になりますが、豪徳寺駅を降りて北へ徒歩2分の居酒屋「まおな」(tel: 03-3428-3128/営業:18:00~2:00/定休日:水曜)のラーメンは、アサリのラーメン。
スープに麺、茹で野菜の歯ごたえ、そして、もちろんアサリ。さっぱりした味わいなのに、クセになる一杯です。
経堂駅を降りて農大通りに入り、最初の路地を右へ。手打ちうどんの「花坊」さんの並びにある炉端焼き「三貴」は、渥美清似の大将が切り盛りする昔ながらの炉端。
明るい大将の意気のいい話をBGMに炉端料理を肴にお酒を飲むわけですが、ここには実に意外なラーメンがあります。
それは、鍋で煮込むチキンラーメン。
「最近、日清が鍋とセットで売り出したそうだけど。うちじゃあ、もう30年も前から、こうやって出してるんですよ。実は、映画監督で俳優の藤田敏八さんが常連で来てくれてて、ある日、たまたま厨房にお客に出すためじゃなく置いてあったチキンラーメンを見て、食べたいって言ったんだよね。食べたいなら出しますけど、そのまんま出したんじゃオモシロクないってんで、鍋に入れて煮込んだのが最初なんですよ」
と、たかがチキンラーメンと侮ってはいけない工夫と歴史のある一杯なのでありました。
最後に紹介するのは、ラーメン好きなら要チェックのこだわりラーメン。
それは、世田谷線・松原駅近くの焼き鳥・定司の「モツ煮込みラーメン」。
芝浦直送の新鮮なモツを手間ひまかけて&じっくり煮込んで仕上げる、プロの焼肉屋さんも絶賛の名物「モツの塩煮込み」と「麺」の幸せなコラボレーション。地元の有名芸能人も思わず通って注文する、知る人ぞ知る究極の塩ラーメンです。
ラーメン専門店を圧倒しそうな勢いの 経堂あたりのラーメン屋さんじゃないお店の“ラーメン”を是非!


