2005.11.3
東京にも広島の味がある
「八昌」
店主の坂本圭三さんは、茨城県出身。本場・広島、薬研掘の「八昌」本店で、7年間修行した後、3年前、経堂に出店。広島特有のソバを入れたお好み焼きや煮込みなど、そのままの広島の味が経堂で人気を呼び、チェーンの飲食店が目立つ農大通りにありながら、夜遅くまで客足が絶えません。
ソバと天かすは、広島から取り寄せたものしか使いません。もっちりしたコシの強いソバを使ったソバ入りの広島焼き(850円)は絶品。外側がカリっと焼かれたソバの歯ごたえと、じっくり焼かれたキャベツの甘み、豚バラ肉のジューシーな味わい、黄身の部分が半熟の卵のまろやかさ、それにオタフクソースの旨味などなどが美味しく絶妙に溶けあった何ともいえない至福が口から脳の味覚中枢にかけて広がります。
お酒も、ホッピー、ビール、日本酒、焼酎、ワインなどの幅広い銘柄を取り揃え、お酒の好きな方を飽きさせない店でもあります。お好み焼き以外のメニューも充実。肴にも事欠きません。里芋やゴボウなどの野菜のたっぷり入った煮込み(420円)やポン酢とマスタードで食べるコラーゲンたっぷりの牛筋の煮込み(420円)は、スピードメニュー。鉄板焼きは、冬ならカキのバター焼き(850円)、牛バラ肉(850円)、牛タン(850円)、ホルモン(630円)、ホタテ(650円)、いずれも新鮮な素材を鉄板で焼き上げる、家庭のホットプレートでは再現できない味ばかり。
「最近は、ピーマンやアスパラ、たまねぎなど、野菜の焼き物も新メニューに加えています」という坂本さん。ピーマンを頼んでみると、鉄板の上をコロコロ転がして焼いたことでほんのり甘味が出た肉厚のピーマンの中にとろ〜りチーズ。これが本当に合うんです!坂本さんの新メニュー開発に賭ける情熱は貴重だと思いました。(文・赤堤太郎)
八昌
- ジャンル
- お好み焼き
- 住 所
- 東京都世田谷区経堂1-21-18
- 電話番号
- 03-3428-8437
- 営業時間
- 12:00-15:00(L.O.14:30)
17:00-0:00(L.O.23:30)
日・祝は23:00まで(L.O.22:30)
月曜定休