人がいる、人がつながる、長屋のような経堂の街がある

2020.1.20

第74回の経堂こども文化食堂は新しい応援のカタチが始まっている。

経堂系シェアリング経堂こども文化食堂

昨日の昼間、経堂駅で、
経堂こども文化食堂ご参加のママさん&子どもたちとバッタリ。
小学校2年のおにいちゃんの行きたい場所にみんなでプチ民族大移動。
よちよち歩きもいる。

「この子、小さな頃から外から戻ってくると必ず石を持って帰ってきて、
並べて飾ってじっと見てたんです。
2年生になって『ぼくは鉱物が好き』って意識が芽生えて、
小学館の鉱物図鑑をいつも夢中になって読んでるんですよ」

東京には鉱物の展示をする場所が博物館、
鉱物産業が運営するスペースなどいろいろあって、
どこかに行くたびにパンフレットや掲示板を見て
「次に行きたいところ」を見つけて、めぐっているという。

夕方、落語会の前に、そのママさんにフードシェア。
石井のミートボール、チキンハンバーグが産地や製造にこだわり、
アレルギー対応にも力を入れているのを初めて知る。


そこでまた、小2男子の「鉱物熱」について聞く。
さばのゆはじめ経堂には鉱物のプロも何人かいる。
いいタイミングがあれば、そういう大人と子どもの出会いも良いような気がするし、
実際に鉱山や地層を見に行く経堂こども文化遠足があってもおもしろい。

さばのゆご近所の「きはち」さんでは、
S師匠にいただいた日本酒を売って経堂こども文化食堂に寄付の流れもできている。


個人が経営する店や教室がなかったら出わなかった、
同じ地域でも異なる環境に暮らし、
普通なら知り合わないままだったはずの人と人が世代を越えて出会いふれあうのは、
とっても良いことで、それこそが経堂の街の文化だと思う。

地域の子どもたちが好きなものが見えてきたら、
常日頃から気にして、その子の夢が叶うように、さりげなく応援する。
そんな積み重ねが地域の未来をじわじわと。

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須田泰成

コメディライター/プロデューサー/著述家/クリエーティブディレクター。2000年、伝説の地域寄席・経堂落語会の代表世話人を勤めた故・栃木要三氏のラーメンからから亭の経営不振を立て直すため、個人飲食店を応援する経堂系ドットコムをスタート。2009年さばのゆオープン、落語、トーク、全国の地域イベント等で知られるように。東日本大震災の津波で流された石巻の缶詰工場・木の屋石巻水産の泥まみれの缶詰を洗って売るプロジェクトは、さばのゆから全国に広まり、約27万個を販売。工場再建のきっかけとなるなど、ソーシャルな活動も多い。本業は、著述、映像・WEB制作、各種プロデュース。著書に『モンティパイソン大全』(洋泉社)、脚本・シリーズ構成に『ベイビー・フィリックス』(NHK),
『スーパー人形劇ドラムカンナの冒険』(NHK)など。
最新刊は、木の屋石巻水産の復興ノンフィクション本『蘇るサバ缶〜震災と希望と人情商店街〜』(廣済堂出版)
Twitter:@yasunarisuda
facebook:https://www.facebook.com/yasunarisuda

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