人がいる、人がつながる、長屋のような経堂の街がある

2021.1.10

太田旭さん(一般社団法人オルスタ 代表理事/国際栄養士)プロフィール

経堂大学

太田旭さんプロフィール
一般社団法人オルスタ 代表理事/国際栄養士

1981年生まれ、宮城の温泉街出身。

外食チェーン店やコンビニエンスストアなどが無い田舎町で生まれ、自らの手で野菜を収穫し料理をする生活環境で育つ。社会を知るための重要なツールであるテレビは家族の教育方針でニュース中心に見ており、目に映る悲惨な事件に毎日泣く幼少時代を過ごしていた。

義務教育時代は「どうやって生き抜くか」と「どうやったら悲劇は減らせるか」ばかり考え、答えは見つからないまま高校受験の頃を迎える。生きるために最低限必要なのは衣食住だと思い、高校進学は総合学科社会福祉系列にてソーシャルワークの勉強、中南米への海外留学を経て短期大学に入学、栄養士になる。

2004年~出身地である宮城県にて岡部健医師のもと、医療系ベンチャーである爽秋会岡部医院の介護部門創業メンバーとなり、在宅型ホスピスに従事する。「最期をどう生きるかは、これまでどう生きたかだ」と考えるようになり、教育に関心を持ち退職。

2007年~社会福祉法人青葉福祉会が運営する仙台市最大の認可保育園にて給食運営・管理業務の他食育指針に基づく食教育活動を積極的に行う。学校給食研究会全国大会進出。

2010年~将来発展途上国の子ども達の栄養改善活動を行うことを見据え、僻地医療を学ぶため宮城県石巻市の離島にある陽気会網小医院にて包括的栄養改善事業に取り組むみ、2011年3月11日に発生した東日本大震災では避難所と化した当時の職場で食配給運営管理責任者として災害支援に従事する。

2012年~JICAの海外協力隊栄養士として中米グアテマラ保健省にて勤務、日本人で初めて全国保健省栄養士学会にてスピーチを行い、製作した食教育教材は現在も保健省推奨教材としてグアテマラ全土の栄養士が運用している。

2015年~内閣府参与などを務め“公益資本主義”を提唱する原丈人が代表を務めるアライアンス・フォーラム財団に入団し途上国事業部門に所属、その後は今までアフリカ・アジア・中南米を巡回しながら海外では健康増進のための教育実習プログラムの企画・開発・運営・政策提言などを行い、国内では企業向けに海外進出やソーシャルビジネス、SDGsのコーポレートデザインなどのコンサルタントを行う。

2018年より、国内外で母子保健・健康増進事業の企画立案・実施、途上国におけるグローバルヘルス分野の人材育成事業などを行う“オルスタ”を立ち上げ、2019年に法人化、代表理事に就任。収益の一部で子ども食堂など地域活動を実施するという特徴を有する。組織や個人や商品・サービスの強みを生かしながら、文化や価値観、地域性を考慮した「豊かさ」の共創を得意とする。

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▼国際栄養士とは

国際栄養士連盟、通称ICDA(International Confederation of Dietetic Associations)が定めている基準を満たした者を言う。栄養士免許を取得していることの他に、学士号取得程度以上であることと、最低500時間以上指導者の下での実施経験があること、さらに従事する者としての素質を有し、世界保健機構(WHO)や各国の政策に沿って食生活・栄養などの指導ができる者をいう。

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須田泰成

コメディライター/プロデューサー/著述家/クリエーティブディレクター。2000年、伝説の地域寄席・経堂落語会の代表世話人を勤めた故・栃木要三氏のラーメンからから亭の経営不振を立て直すため、個人飲食店を応援する経堂系ドットコムをスタート。2009年さばのゆオープン、落語、トーク、全国の地域イベント等で知られるように。東日本大震災の津波で流された石巻の缶詰工場・木の屋石巻水産の泥まみれの缶詰を洗って売るプロジェクトは、さばのゆから全国に広まり、約27万個を販売。工場再建のきっかけとなるなど、ソーシャルな活動も多い。本業は、著述、映像・WEB制作、各種プロデュース。著書に『モンティパイソン大全』(洋泉社)、脚本・シリーズ構成に『ベイビー・フィリックス』(NHK),
『スーパー人形劇ドラムカンナの冒険』(NHK)など。
最新刊は、木の屋石巻水産の復興ノンフィクション本『蘇るサバ缶〜震災と希望と人情商店街〜』(廣済堂出版)
Twitter:@yasunarisuda
facebook:https://www.facebook.com/yasunarisuda

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