人がいる、人がつながる、長屋のような経堂の街がある

2022.2.21

西郷輝彦さんと経堂(その1「オリオン急行」のこと)

編集長のゆるり経堂日記

本日午前に旅出された西郷輝彦さんは、
まだん陶房の李先生を通じてお会いして、
経堂の街で数え切れないほどお酒を酌み交わさせていただき、
仕事、プライベートでお世話になり、
私が運営するイベント酒場「さばのゆ」にもふらりと飲みにきてくれました。

早朝、胸騒ぎがしてFBにある写真をアップしました。
それは、北九州市の鹿児島本線と筑豊本戦が交差する折尾駅の旧駅舎。
折尾駅といえば、
西郷輝彦さんが中学の修学旅行で訪れていて、
1997年にNHK「鶴瓶の家族に乾杯」で
再訪した縁のある場所。
そして 「折尾」って、五感がなにかに似てる。
折尾って、繰り返し口にしているうちに、
「おりお、おりお、オリオン!」と♫
2011年5月に発売された
西郷さんの新曲「オリオン急行」の
プロモーション・ビデオの制作を
私が相談された際、
「浪漫のある駅で撮影したいね。
ハンフリー・ボガードがいるみたいなさ」
という意見が西郷さんから出て、
私が運営していた下北沢のスロコメで
ハードボイルドな大衆食堂の詩人エンテツこと
遠藤哲夫さんの2009年4月26日のトークイベントで紹介された
「近く建て替えられるから早く見ないと」という
折尾駅の大正期のルネッサンス様式が有名な
駅舎のことを思い出したのでした。
言葉遊び的にもおもしろく。
投稿した写真はエンテツさんが作った
パワポの画面撮り写真です。

当時、デジタルカメラの進化によって、
プロの写真家が映像を撮るケースが増えていた。
監督と撮影は、国内外の一流アーティストたちの
ポートレイトで有名な写真家の加藤孝さん。
西郷さんとも仕事を含めての旧知の間柄で、
李先生を交えて経堂のビストロ樹里庵の常連。
「EOS 5D Mark II」を使ってのロケでした。
震災直後の4月11日の午後、
門司港駅そばの九州鉄道記念館で車両内部の撮影、
そして、4月12日の夜、折尾駅。寒かった。
予算の制限もあったので、
ぼくは加藤さんのアシスタントとして三脚と照明を持ち、
特急の乗車時刻に合わせて、なかなかの緊張感するロケでした。
ロケハンは当日の昼間。
西郷さんが早めに来てくださり、場見りを済ませた後、
駅長さんが西郷さんのファンで
「使ってくださいよと」駅長室の応接セットを使えて、
そこで皆で食べた東筑軒のかしわ飯が美味かったこと。
「かしわ飯はね。ここの(東筑軒)のじゃないとね」と
言いながら、みんなに熱いお茶を、
こっちが恐縮する間のない素早さで、
「いやいやいや」と、注いで回ってくれた西郷さん。
あー、優しくて、かっこよかった、、
思い出すと泣ける、、
加藤さんが撮った映像とスチール写真を編集して
作品に仕上げてくれたのは渡辺ひろみさん。
協力してくださったたくさんの方々に感謝感謝です。
どなたかがyoutubeにアップしてくださっていたので、
こちら、折尾のオリオンを。
            ↓

須田泰成

コメディライター/プロデューサー/著述家/クリエーティブディレクター。2000年、伝説の地域寄席・経堂落語会の代表世話人を勤めた故・栃木要三氏のラーメンからから亭の経営不振を立て直すため、個人飲食店を応援する経堂系ドットコムをスタート。2009年さばのゆオープン、落語、トーク、全国の地域イベント等で知られるように。東日本大震災の津波で流された石巻の缶詰工場・木の屋石巻水産の泥まみれの缶詰を洗って売るプロジェクトは、さばのゆから全国に広まり、約27万個を販売。工場再建のきっかけとなるなど、ソーシャルな活動も多い。本業は、著述、映像・WEB制作、各種プロデュース。著書に『モンティパイソン大全』(洋泉社)、脚本・シリーズ構成に『ベイビー・フィリックス』(NHK),
『スーパー人形劇ドラムカンナの冒険』(NHK)など。
最新刊は、木の屋石巻水産の復興ノンフィクション本『蘇るサバ缶〜震災と希望と人情商店街〜』(廣済堂出版)
Twitter:@yasunarisuda
facebook:https://www.facebook.com/yasunarisuda

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