人がいる、人がつながる、長屋のような経堂の街がある

2019.3.20

ガラムマサラの「こども文化食堂・無料カレー」と経堂の「地域通缶」のこと。

経堂こども文化食堂編集長のゆるり経堂日記

明日の経堂こども文化食堂のカレーをガラムマサラさんにお願いにきた。
各地から届いた野菜と寸胴鍋を届けると
具沢山のこどもカレーを作ってくれるシステムは四年目になる。

こんなカレー屋さん、なかなかない。
ちなみに茄子は高知家から!

昨夜さばのゆで行った街のブレストで改めて気づいたのは、

『蘇るサバ缶』に登場した経堂の人情商店街では、
かつての長屋が信頼関係のあるご近所の人同士で味噌や醤油を貸し借りしあい、
活発におすそ分けをしあったように、
信頼関係を熟成しあうご近所の人や店同士でアイデアやスキルや情報、
時に人脈を貸し借りするということ。

おすそ分けの頻度もやたら多い。

経堂には地域通貨こそないが「助け合う気持ち」や「信頼感」という
見えないものが確かに流通していて、
少なくない人たちがそれを実感して日々を過ごしているということだ。

ふと思いついて、感謝の気持ちをサバ缶に込めて、お礼として進呈してみた。


丸く切った紙に缶謝の言葉を書いてみたりして。

サバ缶の街・経堂で宮城県のおいしいサバ缶が街のコミュニケーションの一助となる。
地域通貨ならぬ「地域通缶」(笑)

これアリなのではとランチBセットを食べながら思ってしまった。



それにしてもこの一週間の野菜カレーを比べても、
見事に野菜の種類と味わいが異なる飽きの来ない店。

土曜日の青大豆はカリっとした食感も素晴らしすぎた。

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須田泰成

コメディライター/プロデューサー/著述家/クリエーティブディレクター。2000年、伝説の地域寄席・経堂落語会の代表世話人を勤めた故・栃木要三氏のラーメンからから亭の経営不振を立て直すため、個人飲食店を応援する経堂系ドットコムをスタート。2009年さばのゆオープン、落語、トーク、全国の地域イベント等で知られるように。東日本大震災の津波で流された石巻の缶詰工場・木の屋石巻水産の泥まみれの缶詰を洗って売るプロジェクトは、さばのゆから全国に広まり、約27万個を販売。工場再建のきっかけとなるなど、ソーシャルな活動も多い。本業は、著述、映像・WEB制作、各種プロデュース。著書に『モンティパイソン大全』(洋泉社)、脚本・シリーズ構成に『ベイビー・フィリックス』(NHK),
『スーパー人形劇ドラムカンナの冒険』(NHK)など。
最新刊は、木の屋石巻水産の復興ノンフィクション本『蘇るサバ缶〜震災と希望と人情商店街〜』(廣済堂出版)
Twitter:@yasunarisuda
facebook:https://www.facebook.com/yasunarisuda

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